CL8強で終戦の香川真司。「もう1個、上に行く」ために必要なこと (2ページ目)
19日の第2戦、モナコの205本に対してドルトムントは569本のパスを成功させているが、主導権を握ったというよりも、迷いながら試合を進めた印象が拭えない。
香川真司は第1戦に続きフル出場。第1戦は鬼気迫るアシストと得点でさすがと思わせたが、この日は得点に絡めなかった。それでも不調時に比べれば、シュートへの積極性を感じさせるシーンは随所に見られた。
試合後は、落胆する気持ちを収めたのか、香川はにこやかな表情で取材に応じた。
「1失点は、ある程度想定内というか、2-0で勝ち抜けるとは思っていなかった。(勝ち抜けには2点差が必要で)3点は必要だと思っていて、そこまで......(落ち込まなかった)。失点は開始早々すぎたんですけど、すんなり切り替えた中で、相手の2点目がチームとして苦しい失点だった。その中で前半戦うのはチームとして難しさがありました。
(2点目を取ったことで)モナコはさらに勢いを増したというか、楽な戦いになったんじゃないかな。僕たちはさらにプレッシャーを強められ、精神的にも厳しい戦いになった。そこがすべてでした」
試合前、またしてもチームバスはトラブルに見舞われた。今回は渋滞に巻き込まれ、到着が20分遅れ、試合開始は5分ほど遅れた。これに対してトーマス・トゥヘル監督の怒りは収まらない様子だった。
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