W杯が危ういオランダ。
空席の新監督候補にビッグネームが次々と浮上 (4ページ目)
試合の翌日、3月27日のリカバリーメニュー中心の練習場にブリント監督の姿はなかった。アムステルダムのヒルトン・ホテルでKNVBとブリント監督は話し合いの場を持ち、予想どおり解任が決まった。
ブリントは「我々はいい道を進んでいた。ブルガリア戦のことは、たまたまだと思っている。私は自分自身のすべてを注いだ。このような形で辞めることになって残念だ」と、まるでパロディーのような声明を出した。ブリントが監督に就任してから、オランダ代表は7勝7敗3分というひどい成績だったのだ。とても「いい道を進んでいた」とは思えない。28日の新聞は「ゲームオーバー」(アルへメーン・ダッハブラット紙)、「バイバイ、ブリント」(デ・テレフラーフ紙)という大見出しでブリント解任を伝えた。
代表チームの新監督として、現地では誰が期待されているのだろうか――。27日に放送された『ストゥディオ・フットボール』というサッカー討論番組では、アヤックスやFCポルトなどで監督経験のあるコー・アドリアーンセがこう語った。
「ベストの解決策は、ルイス・ファン・ハール(前マンチェスター・ユナイテッド監督)を監督にすること。現在では彼が唯一、オランダに即効性のある成功をもたらすことのできる監督だ。2番目のオプションはロナルド・クーマン(エバートン監督)だが、今は空いてない。3番目がヘンク・テン・カテ(アル・ジャジーラ監督)をルート・フリットと組ませること。テン・カテは魅力的なサッカーをするチームを作り、国際的な経験も抱負に持っている。フリットは『ピープルマネージャー(モチベーター・相談役)』だ」
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