W杯が危ういオランダ。
空席の新監督候補にビッグネームが次々と浮上
オランダ代表のダニー・ブリント監督は、敵地ソフィアでのブルガリア戦で17歳のセンターバック、マタイス・デ・リフト(アヤックス)を先発に抜擢する賭けに敗れた......。
憔悴した表情で会見に現れた解任直前のダニー・ブリント デ・リフトは5分、ロングボールの目測を誤って処理できず、相手ストライカーのスパス・デレフ(ポゴニ)に身体を入れ替えられて先制ゴールを許すと、20分にはふたたびデレフを掴まえきれず、ミドルシュートから2点目を決められてしまった。まだたっぷり残り時間はあったものの、勝負の行方はここで決していた。
試合後半、ブリント監督はデ・リフトに代えてDFヴェスレイ・フート(ラツィオ)、MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(リバプール)に代えてMFヴェスレイ・スナイデル(ガラタサライ)を投入する「プランB」を採用。しかし、チャンスは58分のFWクインシー・プロメス(スパルタク・モスクワ)のミドルシュートと、62分のMFデイヴィ・クラーセン(アヤックス)のボレーシュートだけに終わる。
その2本のボレーがブルガリアの守護神ニコライ・ミハイロフ(メルスィン)の好反応で防がれると、69分には長身ストライカーのルーク・デ・ヨング(PSV)を投入し、前線でFWバス・ドスト(スポルティング・リスボン)とツインタワーを組んでロングボールを蹴る「プランC」に移行。だが、セカンドボールを拾えず、万事休す。1000人ものサポーターが集まったオランダ応援席からは「ダニー、べタンクト!(ブリント監督ありがとう、さようなら!)」という退陣を促すチャントが沸き起こった。
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