川島永嗣「試合には出たい。ただ日本代表に関われるのは光栄なこと」 (2ページ目)
「日本人GKとして5大リーグでやりたいというのが大きかった。そのチャンスは今までなかなかなかった。たまたまメスでチャンスをもらって、『ポジションは保証されてない』と言われたけど、やれるんじゃないかなと感じた。逆にここで挑戦しなければ、一生、挑戦するチャンスはくるかどうかわからないと思って」
だが、今季の前半戦はノーチャンス。試合に飢えていた川島は、この冬には日本への帰国も頭をよぎったと明かす。
「12月には僕も試合にやっぱり出たいなと思って。実際オファーがくるところまでは現実的ではなかったけど、日本を含めて、レンタルでメスを出られるなら出ようかなと考えていた。選手にとって試合に出られないフラストレーションは大きくて、自分の中ではやれる自信あるのに、試合に出られない状況も長いし。いろいろと考える中で、日本ではダメで海外がいいと思ってるわけでもないし、日本は日本で逆に環境はすばらしく、悪い選択肢ではないから、話があれば前向きに......と考えていた時期はありました」
所属クラブがメスに決まるまでに時間がかかったこともあり、日本代表には9月のW杯予選(UAE戦、タイ戦)では招集されなかった。それが10月以降、連続して呼ばれるようになった理由のひとつは、ベテランとして精神的支柱に、という役割を求められたからだろう。だが、川島本人はその立ち位置に満足していない。
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