注目のカップ戦。イタリア人記者も「本田圭佑はどうするつもりなのか」 (2ページ目)
そして第二に――これはより重要な意味を持つ――、ミランはついに"新年の呪い"を打ち破ることができた。ここ数年、ミランは新年最初の試合で勝つことができなかった。そしてそのまま休暇前までの好調が嘘のように、ズルズルと順位を下げていってしまう。休暇明けの黒星はそのままシーズン後半の警報となっていたのだ。
この日勝利するために、モンテッラはかなり危険な賭けに出た。しかしリスクを冒すことで、時により大きな報酬を得られることもある。モンテッラは選手を代えることで、試合のリズムを変えることに成功した。活躍はしていたものの試合後半で疲れの見え始めたチームの主軸の1人、ジャコモ・ボナヴェントゥーラを下げ、ミラニスタの新たなアイドルであるジャンルカ・ラパドゥーラを投入したのだ。
驚かされたのは、ラパドゥーラを入れても、モンテッラがバッカをそのまま使い続けたことだ。こうして今シーズン3度目のCF2人体制でミランはカリアリ戦の終盤を戦い、まさにその2人のコンビネーションから貴重なゴールが生まれた。
バッカはこのゴールによって594分間無得点というネガティブな記録に終止符を打つことができた。バッカ自身もこれほど長くゴールから遠ざかるとは思っていなかったろう。この得点は、また冬のメルカートにも大きな影響を与えることとなった。
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