2017.01.12

原口元気はなぜ元気に走れるのか。
その秘密は「超地味トレ」にあり

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

ブンデス再開を前に、ヘルタ・ベルリンのキャンプに参加中の原口元気 原口元気(ヘルタ・ベルリン)の急成長と安定した活躍の裏には、個人的に行なっている走り方のトレーニングがあるという事実は、これまでも知られていた。シドニー、アテネ五輪の110メートルハードルの代表選手で、現在は筑波大学で准教授を務める谷川聡氏に個人的に師事。定期的にトレーニングを行ない、助言を仰いでいるのだ。昨年末にはその練習を報道陣に公開している。

 筑波大学の室内トレーニング場で行なわれたトレーニングは、ゆっくり歩く、後ろ向きに歩く、スキップのようなステップを入れて歩く、それをまた後ろ向きで歩く……と、実に地味なメニューから始まった。

 その後も谷川氏の研究室の学生たちと、いわゆる自重を使ったトレーニングと見た目にはあまり変わらないメニューが、1時間半ほど続く。何か特別のことをしているようには見えないが、ひとつひとつの動きを丁寧に確認しながら行なっている。最後はピッチに出て走り方の練習。例えば軽い棒を両手で頭上に掲げ、左右を向きながらカーブを走る、など、特定の条件を与えられて走る。こちらもゆっくりと、動きを確認しながら行なわれ、室内外合計して2時間強でトレーニングは終わった。