予想を覆すプレミア前半戦。
チェルシー、リバプールはこのまま走れるか (2ページ目)
まだ前半戦を終えたばかりで一概には言えないが、「シーズン前の順位予想」と「実際の順位表」を比べて浮かび上がるのは、「チェルシー&リバプールの躍進」と、「マンチェスター・C&マンチェスター・Uの苦戦」だろう。
特に、開幕前の優勝予想で34票中3票しか集めなかったチェルシーが、2位と6ポイント差をつけて首位に立つとは、小さくないサプライズと言えよう。
得点数「42」はリーグ2位、失点数「13」はリーグ1位と抜群の安定感を誇り、第7節のハル・シティ戦から驚異の13連勝を飾った。その原動力となったのは、アントニオ・コンテ監督が第7節から採用した3バックシステムに他ならない。イタリア人指揮官の修正力が光った格好だが、もともと守備に定評のあったチェルシーに、前方から敵を積極的に捕まえに行くアグレッシブさを注入し、「力強さ」と「しぶとさ」が共存する集団へと仕上げた。
選手個々の出来を見ても、3−4−2−1の「2」の部分で躍動したFWエデン・アザールとFWペドロ・ロドリゲス、リーグ最多となる14ゴールを叩き出したCFのジエゴ・コスタらが総じて好調。3バックシステムで抜群の安定感を誇ったDFダビド・ルイス、DFセサル・アスピリクエタのディフェンス陣と、中盤を取り仕切ったMFエンゴロ・カンテの貢献度も高かった。
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