降格寸前からブンデス上位へ。
長谷部誠が語るフランクフルトの大変身 (2ページ目)
そんな中で、昨季は残留争いに巻き込まれ、16位でフィニッシュしたフランクフルトが上位争いに食い込んでいる。昨季終盤から指揮を執るようになったニコ・コバチ監督の堅守速攻型の戦術が、まさにはまっているということだろう。
先週末に行なわれたドルトムント戦では、相手を寄せ付けずに2-1で勝ち切った。ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は試合後の会見で、その怒りを自軍の選手たちに、みっともないくらいにぶつけていた。強豪チームの怒りを買うほどの好ゲームを演じたというわけだ。
この1カ月ほどはセンターバックでプレーすることが多かった長谷部誠はこの試合、中盤でプレーしている。
「個人的にはよかった部分もあれば、そうでない部分もあった。久しぶりというのもあれですけど、本職ではあるけれども、ちょっと球離れが遅くて、ボールを何回か失ったので、そこはちょっと課題かなと思います。後半に入ってダイレクトプレーが出てきたときに、チームにチャンスが出てきたと思う」
ポジションの決定はメンバー次第、相手のシステム次第という側面もあるようだ。フランクフルトは基本的に相手のトップの数プラス1枚の最終ラインで数的優位を作り、システムは常にフレキシブルな形をとる。
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