首位ユベントス撃破に沸くミランで、
本田圭佑には中国移籍説も浮上 (2ページ目)
しかしミランが蘇った最大の功績は、やはりモンテッラのものだろう。彼はこのチームに、前任者たちが目指しながらもできなかった、アイデンティティーを与えることに成功したのだ。
モンテッラはチームを作る術(すべ)を知っていた。おかげで今のミランは選手ひとりひとりが自己犠牲の精神を持ち、どんな時でも戦うチームへと変貌を遂げた。また、開幕直後は失点の多かったDFを、最適な形に修正した。おかげで今のミランは非常に守りの堅いチームとなり、相手チームがミランから得点をもぎ取ることはとても難しくなっている。実際ミランはここ最近の4試合、無失点だ。
またピッチに降りる選手たちは、守備の場面、攻撃の場面それぞれにおいて、自分が何をすべきかをよく理解している。ピッチの中で選手たちが迷子になっていたようなこれまでのシーズンに比べると、これは大きな進歩である。
もうひとつ大きな前進は、選手たちが気概を見せてプレーしていることだ。難しい状況にあっても、それを耐え、巻き返す術をミランは身につけた。これまでのミランは窮地に陥ると簡単に空中分解してしまい、敵に勝利を贈ってしまう形となっていたが、モンテッラ・ミランは最後まで一丸となり、最後には自分たちが勝利を手に入れるのだ。
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