ブンデスリーガ日本人対決。疲労困憊の
原口元気と香川真司が得たそれぞれの手応え (3ページ目)
取材中、原口がもっとも怪訝そうな顔を見せたのは、パスの出どころの話ではなく、試合後に歓喜するダルダイ監督の様子を伝えた時だった。
「勝ち点1で?」
呆れたような、ちょっと落胆したような表情を隠さなかった。
一方、ドルトムントの香川真司は後半途中から30分間出場。今季、リーグ戦は4試合目で、ゴンサロ・カストロ、ラファエル・ゲレイロといった攻撃陣の負傷によって巡ってきたチャンスであることはまぎれもない事実だ。そもそも、代表戦後ということもあり、先発出場の可能性はなかったという。
「(トーマス・トゥヘル監督の構想に)なかったと思います。(原口)元気は出ていましたけど、タフな日程で、前半は特にいいプレーをしていましたし、本当にすごいなって素直に思いました。でも、本当に厳しい日程ですね」
後半15分、ウスマン・デンベレと同時に投入され、インサイドハーフでコンビを組んだ。ハイスピードかつ高い精度のドリブルでゴール前へ走り込むデンベレとは違い、中盤でチャンスを作ることが香川に課せられた課題だった。特に左サイドに強めの長いパスを通し、サイドからのチャンスを意識しているように見えた。
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