ブンデスリーガ日本人対決。疲労困憊の
原口元気と香川真司が得たそれぞれの手応え
試合後、握手をかわす原口元気(左)と香川真司 ドルトムント対ヘルタ・ベルリン。その響きから感じられる、強豪と挑戦者といった構図は今回の対戦では成立しなかった。試合前の時点で、勝ち点差1とはいえ、2位ヘルタが3位ドルトムントをリーグ戦の順位で上回っていたからだ。
試合は1-1で決着。ホームの大声援を受けるドルトムントが約69パーセントとボールを支配した。だが、引いてカウンターしか手のないヘルタが先制。ドルトムントは後半、オーバメヤンのゴールで追いつくが、逆転することはできなかった。
したがって試合後も順位は変わらず。ヘルタのパル・ダルダイ監督はアウェーでの勝ち点1に飛び上がって喜んだ。一方、前節レバークーゼンに敗れているドルトムントは2戦連続で勝利から見放され、ベンチはどんよりと沈んだ。目指すところの違いは明らかだった。
火曜日に地球の真裏のオーストラリアで90分プレーし、約24時間かけてドイツに戻ったばかりの原口元気は、この日もフル出場。試合に向けてクラブがSNSなどに発信するビジュアルはこの日、原口になっており、クラブからの期待と信頼度の高さがうかがえた。
「キツかったのはキツかったですけど、いつもキツいので。特別今日がめちゃくちゃキツいとかはなかったし、いいリカバリーができていた。まあよく90分、動けたなとは思います」
1 / 4