シャルケを見守る内田篤人と憧れる南野拓実。ELでの「複雑な胸中」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

「いい雰囲気でしたし、観客の声援も僕らの国内のレベルとは全然違いました。こういうレベルのところでプレーしたいなと思いました」

 南野だけでなくチーム全体が浮つくほど、オーストリアリーグとは雰囲気もサッカーのレベルも違ったのだという。

「国内でやっていたらもっとチャンスはある。比べるとひとつ格が上の相手に、こんなもんなのかなという感じですね。僕らも若いですし。18歳、19歳の選手もいて僕らは若いですから、そういうところの難しさもあるんじゃないかなと思います。まあ、言い訳にならないですけど」

 ザルツブルクで3シーズン目となる南野。だが今季はこれまで、国内リーグでの先発は2試合、途中出場が2試合。ELでは初戦クラスノダール戦はフル出場したものの、このシャルケ戦は、すでに3-0になっていた65分からの出場だった。

「0-0か0-1くらいで出してくれればよかったんですけど......。もっと早く出るかなと思っていたんですけど、しょうがないですね」

 25分間の出場で、仕事をしたとは言いがたかった。

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