ケルン大迫勇也の絶好調に思う
「代表に呼ばれないこと」のメリット (3ページ目)
このところの大迫はとにかく身体のキレがよく、ボールを収める姿を見るだけで一見して好調さがうかがえる。ポジション的なことだけではなく、コンディションのよさも大きな理由だろう。
「コンディションはすごくいいです。いろいろと今年に入って新たに取り組んでいることもあります。自分の身体ももっと変えていって、もっと屈強な体を作っていこうと思ってるし、その辺が徐々にですけど出てきているのかなと思います」
具体的なトレーニングの内容については明かさなかったが、明確な意図と意志を持って取り組んでいるようだった。
チーム内での評価と自身の取り組みが好調の要因ではある。だがもうひとつ、あえて言えば、日本代表から約1年以上遠ざかっていることもプラスに働いているように見える。チームでの仕事に専念できるし、長距離移動もないから代表戦明けに調子を崩すこともない。
原口元気(ヘルタ・ベルリン)のように好調を維持している選手もいるから一概には言えないが、この1週間、欧州でプレーする日本代表選手の多くがコンディショニングに苦しんでいる。代表に招集されて疲労の蓄積から力を発揮できなくなるくらいだったら、よほどの非常事態やW杯本大会前などを除いて、クラブに専念するような生き方もアリなのかもしれない......。そんなことも感じさせる大迫の好調ぶりだった。
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