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「もうちょいかな」清武弘嗣が先制点
アシストも、セビージャは消化不良

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

エイバル戦にフル出場、先制点をアシストした清武弘嗣(セビージャ)エイバル戦にフル出場、先制点をアシストした清武弘嗣(セビージャ) いつもより多くの日本人がいた。

 ふだんビルバオからエイバルへ向かう近郊バスに乗り込む日本人といえば、よく知る顔のライターやカメラマンぐらいだが、リーガ第4節のセビージャ戦には日本人観光客と思われる人たちがいた。

 エイバルの本拠地イプルア・スタジアムに着くと、ちょんまげ姿の日本人ファンや日本の国旗を持ったスペイン人の姿も確認することができた。6000人収容の小さなスタジアムの記者席は、メインスタンドの一番後ろに設置されており、客席からは「乾(貴士)は今日、試合に出ないぞ」といった声が聞こえ、「セビージャの日本人はいい選手か?」という質問をされる。エイバルサポーターとの距離は本当に近いものだった。

 日本人選手が所属しているエイバルとセビージャ、リーガ初の日本人対決が期待されたカードだったが、その実現は国王杯もしくは2月のサンチェス・ピスフアンでの対決に持ち越されることになった。日本のサッカーファンにとって消化不良の対決になってしまったが、誰よりも残念だったのはメンバーから外れた乾であり、この試合を楽しみにしていた清武弘嗣のはずだ。

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