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ケルン大迫勇也の絶好調に思う
「代表に呼ばれないこと」のメリット (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「後ろからボールが来るし、見てくれている選手が結構増えてきた。(味方は)『出せば失わない』と言ってくれるし、『もっと走れよ』くらいの感じで言ってくれてるので、そこにやりがいを感じます」

 この日は65分に退いているにもかかわらず、スプリントの本数は両チームで最多の26本。シュートが0本だったのはフォワードとしてはいただけないが、退く際には大きな拍手が送られた。サポーターからも評価を得ていることは間違いない。

 31分のアシストのシーンは、後方からの浮き玉のボールに抜け出した大迫が、寄せてきた相手DFをかわして運び、ゴール前に入れたボールをレオナルド・ビッテンクールが決めた。中盤からゴールエリア付近まで走ってのアシストを本人はこう振り返る。

「トップ下だったら、あそこまで走っていけないことが多い。今年はやっぱり2トップで高い位置でボールを受けることができている。そこは自信を持ってやっていきたいですね」

 ただ、この日は自身のプレーがアシストにつながったが、現在の役割が自分にとって理想的だと考えているわけではない。

「僕がサイドに抜けた時にチャンスができていることが多くて、なかなか自分がセンターにいることはまだないんですけど、これを続けてアシストしながら、これからもさらにそこからの自分の形を出していければと思います」

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