浅野拓磨もデビュー。日本人5人が戦うブンデス2部ってどんなところ? (3ページ目)
現在のドイツ代表には、2部の選手は1人も選出されていない。世界王者になった2014年のチームもそうだったし、代表監督のヨアヒム・レーヴが視察に訪れたという話も聞いたことがない。だが、今夏のリオ五輪代表メンバーには4人が2部から選出されている。決してレベルが低いということはなく、テレビの中継もあって注目度も低いわけではない。
ただ、観客動員数においては1部とは大きな違いがある。キッカー誌が出している集計によれば、昨季1部で最も多く観客を動員したのはドルトムントで137万2936人(リーグ戦のホーム開催試合全17試合の合計)。2位バイエルン、3位シャルケまでが100万人台を記録している。最下位はインゴルシュタットの25万2973人だった。
これに対して2部で最も動員が多かったのがニュルンベルクで51万6012人。50万人を超えたのはこの1チームのみで、40万人台がザンクトパウリ、ライプツィヒ、デュッセルドルフ、カイザースラウテルンの4クラブ。最も動員の少なかったザントハウゼンは10万3109人。1試合平均にすると6065人だから、J2よりはいいとはいえ、1部でプレーするような醍醐味は味わえない。
その一方で、試合出場機会が多く得られることが2部チームでプレーする利点となる。浅野はその点も考慮して2部チームをレンタル先に選択されている。
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