リーガ序盤で失速も「心折れない」アトレティコと「沈没」バレンシア (4ページ目)

　興味深いのは、ピーター・リムが投資分をしっかりと回収していることだ。８月26日時点で、シンガポール人実業家がこの２年に投資した補強費は１億7000万ユーロだが、選手放出で得た収入は１億7600万ユーロと言われているのだ。

「まあ、何がとは言わないけど、何かはあるだろうね。何かがさ......」と、エイバル戦で同席したバレンシア地元紙Super Deporteの記者の話しぶりは、どこかあきらめたようなものだった。

　討論が好きなスペイン人には、口角泡を飛ばしながら自分の意見を押し付けてくる陽気さがある。だが、淡々とチームの現状を話すその姿に陽気さはなく、ただただ失意の底に沈んでいくような印象しかなかった。

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