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ピザ、ジュース禁止。
マンチェスター・Cで「ペップ革命」進行中 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 こうした「改革」は、ピッチ外にも及んでいる。そのひとつが、選手が口にする食事だ。ピザやジュースなど高カロリー食品を禁止し、体重が増加した選手はトレーニングに参加できない厳しいルールを設けた。「普通のことに思われるかもしれないが、実際に行なった監督は彼が初めて。だから、まだ練習に参加できていない選手が少なからずいる」とクリシーは語る。英紙『デイリー・メール』によれば、元フランス代表MFのサミル・ナスリが減量を命じられ、トレーニングへの参加が認められていないという。

 このような指針は、ひとつ間違うと求心力の低下につながりかねない。だが、デルフが「この3週間で学んだことは、これまでのキャリアで得たものを上回る」と絶賛すれば、クリシーも「すべての選手にとって理想的な指揮官。110%のパワーでアピールしなければ」と、ペップ到来の効果を早くも認めている。どこかムラッ気があったシティの選手たちが、ペップ就任を機にひと皮むける可能性は高そうだ。

 豊潤な資金を武器に急速に力をつけてきた反面、これまでのシティはリーダーシップを欠き、どうしても「寄せ集め集団」の印象が拭えなかった。求道者のような雰囲気と強いカリスマ性を持つグアルディオラが、シティをいかに変革していくのか──。引き続き、ペップ体制に注目したい。

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