手拍子は名物に。アイスランド敗退も、ハッピーエンドでEUROを去る (5ページ目)
特別な歌があるわけではなく、簡単に選手とサポーターが一体になれるパフォーマンスだけに、Jリーグや高校サッカーなど、日本でも取り入れるチームが出てくるかもしれない。
最後にフランスにも少し触れておきたい。
ここまでのフランスは、比較的対戦相手に恵まれて勝ち上がってきた。それでいて苦しい試合が多く、優勝候補の前評判にふさわしい戦いができていたとは言い難かった。
しかし、裏を返せば、劇的な形で試合をものにするケースが多く、それがチームに勢いを与えてきた。その結果が、イングランドを破って波に乗るアイスランドをねじ伏せての快勝である。
FWアントワーヌ・グリーズマンを2トップの一角に置いたことで、前線と中盤とのつながりがよくなり、攻撃にはリズムが生まれた。今大会のラッキーボーイ(MFディミトリ・パイエ)が好調を維持しているのに加え、点を取るべき人(FWオリビエ・ジルー)が得点ペースを上げてきたのも心強い。
今までになく、いい形で臨めそうなドイツとの大一番。順当なら、この準決勝が事実上の決勝戦となるはずである。
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