ドイツ杯決勝。香川真司が敵将グアルディオラに鍛えられたこと (5ページ目)
今回のドイツ杯決勝、延長後半から出場した香川は、疲れて動けなくなった味方選手たちの分まで前線からボールを追い回さなければならなかった。
グアルディオラは対戦するたびに、戦況に応じて新たな攻撃の組み立てのアイデアを披露し、香川を苦しめてきた。それが結果に繋がったこともあれば、幸い逃れられたこともある。しかしそのたびに香川が対応を迫られ、普段はそこまでは要求されない守備の能力が磨かれていったのは間違いない。香川にとって、グアルディオラとの5度の対戦は極上のレッスンになったはずだ。
ペップ・バイエルンを前に、残念ながら香川はその持ち味である攻撃で大きなインパクトを残すことはできなかった。香川はこの2年間でペップにどんな印象を残すことができたのだろうか? ペップは香川をどのくらい警戒し、どのような対策を練っていたのだろうか? この試合を最後にマンチェスターへと旅立つ指揮官と香川が再びぶつかる可能性があるとすれば、それは来季のCLとなる。
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