CL決勝はマドリードダービーに。バイエルンとマンCが敗れた理由 (3ページ目)
ベンゼマ(B)、ベイル(B)、C・ロナウド(C)の3人はともすると流動的に動きがちだ。流動的といえば聞こえはいいが、相手ボールに転じた時、それは大きなリスクになる。誰がどこにいるか分からない状態では、網はかかりにくい。だが、ルーカス・バスケスに、流動的なプレーをしたがるヘンな欲はない。右のスペシャリストとして計算できる選手になる。さらに言えば、実は巧い。
アトレティコとの決勝戦で、監督ジダンはどんな名前を前線に並べるつもりなのか。少なくとも準決勝のマンC戦では、そこのところに気を配りながら戦っていた。ジダンはさぞ頭を悩ますに違いない。
シーズン当初から、バルセロナとともに本命の座に就いていたバイエルン。ラウンド16でユベントスに大苦戦。準々決勝でもベンフィカに手こずったが、サッカー的には大きな穴を抱えているわけではなかった。アトレティコ戦もしかり。悪いサッカーをしたわけではない。だが、敗れた。
本命と目されたビッグクラブがまさかの敗戦を許せば、そこにはそれなりの理由があるものだ。準々決勝でアトレティコに敗れたバルセロナには、確かに存在した。メッシの王様然とした振る舞いは、エゴイスティックなプレーとしてマイナスに作用した。
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