2016.05.06

CL決勝はマドリードダービーに。バイエルンとマンCが敗れた理由

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

マンチェスター・シティ戦で唯一のゴールを決めたガレス・ベイル チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦。バイエルン・ミュンヘン対アトレティコ・マドリード(3日・火曜日)と、レアル・マドリード対マンチェスター・シティ(4日・水曜日)。単純にどちらが面白かったかと言えば、3日の試合になる。

 R・マドリード対マンC。挑戦者のマンCに、番狂わせを狙う意欲はどれほどあっただろうか。あったには違いないが、バイエルンに向かうアトレティコには遠く及ばなかった。一発逆転を狙う弱者になりきれなかった。ハラハラドキドキ感にもう一つ欠けた理由は、その割り切り感のない中途半端な立ち位置にあると思う。

 金満クラブ。その点ではR・マドリードと一致する。だが、R・マドリードには及ばない。そのミニ版のようなものだ。今季のプレミアリーグでレスターに優勝をさらわれたとはいえ、リーグ内に同格のクラブはあっても格上は存在しない。挑戦者としての気質を掻き立てられる格上と戦う機会に普段、恵まれていないのだ。

 強者の気質で1シーズンをフルに過ごす。唯一の例外がこの準決勝だった。とはいえ、とっさに立ち位置やそれに基づく気質は変更できない。結果、受けて立つかのような横綱相撲を展開してしまった。