香川真司ショック、恩師クロップのリバプールにELで大逆転負け (4ページ目)
ここで負傷者が出て試合は一時中断。中断の間に、香川はマティアス・ギンターと交代する。香川が退いた直後、フェリペ・コウチーニョの左CKをママドゥ・サコがヘディングで決め、リバプールは同点に追いついた。もちろん結果論ではあるが、キッカーに戻してしまった香川のワンプレーがなければ、CKから相手の3点目が生まれなかった可能性があると思うと悔やまれる。
「悔しいですし、2点差という状況を考えても、次のラウンドが見えかけたところだった。受け入れがたいけど、あらためてリバプールの強さも感じた。もっともっと個人的にもやらなきゃいけないことがあるなと感じました」
淡々とした中にも悔しさは隠せなかった。
3-3と同点に追いつかれてからのドルトムントは、ゆっくりと相手の攻撃をしのぐこともできたはずだが、指示が徹底しなかったこともあって、動きがちぐはぐになっていった。立ち上がりと同じチームとは思えないほど、焦り、雑なプレーが目立った。
試合後のトーマス・トゥヘル監督は「言葉にならない」と、呆然とした状態だった。優勝の行方がほぼ決まったブンデスや、戦い慣れたドイツ杯とは違う、刺激の強いELの舞台から、ドルトムントは悔しい終わり方で去ることになった。
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