2016.04.16

太田宏介が語るオランダ生活
「トイレは詰まるし、お湯は出ないし」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

フィテッセ・太田宏介インタビュー@前編

 太田宏介が4年間在籍したFC東京を離れ、オランダの地にやって来たのが2016年1月。あれから早3ヶ月、太田は新天地でどんな生活を送っているのか――。異国での環境の変化、チームメイトとの関係、オランダと日本サッカーの違いなどを聞いた。

フィテッセのクラブハウスでインタビューに答えてくれた太田宏介――FC東京サポーターの盛大な見送りを受けて、成田空港から旅立ってから3ヶ月が経ちました。

太田宏介(以下:太田) もう3ヶ月か……。今シーズンも残り4試合だけ。早いですね。FC東京のサポーターを前に号泣していたのが、1月3日のこと。そこから、どれだけのことがあったのか。ホント、異国の地で生活するのは大変ですね。驚きの連続ですよ。

 オランダに着いたのは翌朝の5時半。フィテッセのスペイン合宿に行くため、クラブハウスに集まったんですが、どうも雰囲気がおかしい。急遽ミーティングが開かれて、ペーター・ボス監督(現マッカビ・テルアビブ監督/イスラエル)が何かしゃべっていたんですが、「イスラエル」くらいしか聞き取れない。

 すると、スピーチが終わったらみんなが一列になって、監督と握手していた。それで、「これは監督、いなくなるな」と理解した。もう、衝撃的でしたよ。だって監督とは12月、契約書にサインするためにオランダへ来たとき、「お前は必ずウチのチームにフィットする。俺らはお前のプレーをずっと見てきたから、本当に信頼している。スペインキャンプで会おう」って言ってくれていた人なんですよ。だから、僕が握手すると、監督はすごく謝っていましたね。

 スペインキャンプも驚きました。日本のキャンプのイメージで、「走り込みとかするのかな?」と思って行ったら、午後の練習はプールだけとか、ゴーカート大会を開いたりとか、「これは何だ!?」と(笑)。