2016.04.07

レアル、ヴォルフスブルクに完敗。CL優勝争いを混沌とさせた「邪心」

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 渡辺航滋●写真 photo by Watanabe Koji

ヴォルフスブルク戦で無得点に終わったクリスティアーノ・ロナウド 本命はチャンピオンズリーグ(CL)史上初の2連覇を狙うバルセロナ。対抗は僅差でバイエルン。レアル・マドリードが3番手で、パリSG、アトレティコ・マドリードがそれを追う――準々決勝を迎えた段階で、欧州サッカー界にはこのような順列が描かれていた。それが準々決勝第1戦を終えたいま、大きく乱れた不確かな状況に激変した。

 レアル・マドリードは、国内リーグのクラシコで、本命バルサを討ち、3番手から一躍、主役の座に躍り出たかに見えた。ところがその4日後、伏兵ヴォルフスブルクとのアウェー戦に0−2で完敗する。

 ヴォルフスブルクがよいサッカーをしたことは間違いないが、レアル・マドリードがよくないサッカーをしたことは、それ以上に確かな事実だった。バルサホームのクラシコで退場者を出し、10人になりながら2−1で勝利したお祭りムードは即、収束。CL敗退の可能性が少なく見積もっても50%ある、「4日天下」と言われかねない大ピンチに見舞われることになった。

 だが、こうした混沌を招いた最大の原因は、バルサにあると僕は見ている。本命の足元がグラついたことに起因する展開だ、と。クラシコについてもこう見る。レアル・マドリードがよかったというより、バルサがダメすぎた、のだと。