2016.04.06

バルサCL準々決勝で逆転勝利も「まだアトレティコは死んでいない」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

アトレティコ・マドリード戦の後半、2ゴールをあげたルイス・スアレス 4月5日、カンプ・ノウ。欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦、FCバルセロナは難敵アトレティコ・マドリードを迎え撃っている。直前のクラシコで39戦無敗という記録が途切れ、久々に敗北を味わったバルサは、その苦みを吐き出す必要があった。試合開始からボールを支配し、優勢に立つ。

 しかし自慢のMSNは、銃口が湿ったままだった。前半12分には、ネイマール、ジョルディ・アルバが左サイドを強引に崩し、絶好球を折り返すが、リオネル・メッシはこれをミートできない。18分にはフリーになったネイマールがヘディングを放つも、バーを越えた。カウンター2発に沈んだクラシコと似た、不穏な雰囲気が漂った。

「アトレティコは素晴らしかった。ハイプレッシャーをかけるし、自陣に引いたときの守りも堅い。彼らを崩すには、際だった正確性、ボールの流れ、いいポジションが必要で、前半はうまくいかず、苦労した」

 バルサの指揮官であるルイス・エンリケも敵に賛辞を送るほどだった。

「パッション、それが戦いには一番欠かせない。選手は最大限に集中し、チームのために尽くせるか。ボールプレーなどと言うが、自分のスタイルは『勝利』である」