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優勝候補の宿命。岡崎慎司を苦しめる
下位チームの「レスター対策」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 一方、7試合連続となる先発出場を果たした岡崎も、チャンスになかなか絡めない苦しい時間が続いた。

 最前線に飛び出しても、敵の守備網が厚くてクロスボールを弾き返される。フリースペースに飛び出しても、球離れの悪いMFリヤド・マフレズからパスが出てこない。岡崎はDFライン手前の位置でボールに触ることはできたが、さらにその先の危険エリアでプレーをする機会は限られていた。岡崎は言う。

「自分が動いていたエリアはけっこう空いていたから、そこでまずボールをもらって、それでボールがサイドまで行ったら、やっぱり中でクロスをもらいたかった。『クロスさえ合えば......』というシーンが何度かあった」

 岡崎が放ったシュートは、クロスボールに反応してヒールキックで合わせた1本のみ。結局、69分に交代を命じられた。試合後のクラウディオ・ラニエリ監督は、「(岡崎と交代で入ったサイドMFのジェフリー・)シュルップを左サイドに、(マーク・)オルブライトンを右サイドに置き、相手DFラインの横幅を広げたい狙いがあった。解決策として機能し、(クロスボールから)ゴールできてよかった」と説明した。

 スタッツを確認してみると、レスターのボール保持率は59%で、今季リーグ戦における最高数値を叩き出していた。今シーズン、ボール支配率で相手を上回ったのは、このノリッジ戦を含めて3試合のみ(10月31日・WBA戦/3-2、1月2日・ボーンマス戦/0-0)。いずれも苦戦していることから、やはりレスターは主導権を握れる試合を苦手としているようだ。

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