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優勝候補の宿命。岡崎慎司を苦しめる
下位チームの「レスター対策」 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 そして岡崎も、低調なチームの攻撃に歩調を合わせて、違いを生み出せなかった。カウンターでバーディーを使えないと、彼の後を追って飛び出していく岡崎にもリターンパスは入らない。今後、相手が引いている状況で、いかに存在感と持ち味を示すか。次節以降のポイントになりそうだ。

 ただ、裏を返せば、こうした苦戦は、優勝候補の本命と言われるチームの「宿命」でもある。1月16日のアストンビラ戦後、岡崎も予言のように漏らしていた。

「『レスターが相手なら0-0でもいい』というチームが、これから出てくると思うんです。そういうチームとの対戦は、逆に難しくなってくると思う。アーセナルやマンチェスター・シティなどの上位クラブが苦戦しているように」

 実際、先述のマーフィーは「レスターが王者に立つには、こういった試合も乗り越えていかなければ」と、守備的アプローチを採用するチームとの対戦が優勝のカギを握ると主張する。次節は、3月1日に行なわれるWBA戦。おそらく彼らも、自陣深くでディフェンスを固めてくるはずだ。はたして、レスターと岡崎は、活路を見出すことができるだろうか。

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