武藤3発に、香川、清武も...。ブンデス11節は「日本人祭り」 (3ページ目)
またこの試合では通常の4−3−3ではなく、2トップと予想外のシステムを採用している。相手の最終ラインのボールの出どころを抑える作戦に出たが、バイエルンの対応力が一歩上だった。3日前のPAOK戦で主力を温存し、満を持して迎えた一戦だったが、そう簡単にはいかなかった。ただ、こうやって選手を少しずつローテーションさせることで、チーム全体が力をつけていった印象がある。
逆にいえば、そんな中でもリーグ戦11戦すべてに先発している香川の存在感がいかに大きいかがわかる。持ち前の高い技術もさることながら、どの試合でもチームで1、2を争う走力、持久力は大きな魅力になっている。ブレーメン戦のように、香川があまり目立たない試合では、中盤のやや高い位置でボールを持っているだけのようにも見えるが、それによってチームに落ち着きをもたらしている。そのことは前線の選手のプレーを見てもよくわかる。
ちなみに日曜日にはハンブルガーと対戦したハノーファーが2-1で逆転勝利。清武弘嗣が1ゴール1アシストの活躍を見せた。日本人選手がそれぞれのチームで持ち味を発揮した週末だった。
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