武藤3発に、香川、清武も...。ブンデス11節は「日本人祭り」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ブンデスリーガ第11節はちょっとした動きがあった。

 まず金曜日の試合で、バイエルンがフランクフルトに引き分けたのだ。ドイツ杯直後で、翌週にはチャンピオンズリーグのアーセナル戦が控えるバイエルンはやや動きが鈍く、そこをフランクフルトは見逃さなかった。ホームにもかかわらずベタ引きでゴール前を固める作戦が奏功し、スコアレスドローに持ち込んだ。開幕から10連勝していたバイエルンを止めたのはヴォルフスブルクでもドルトムントでもなく、フランクフルトだった。

 その翌日、アウクスブルクと対戦したマインツは3-3で引き分けている。この試合で武藤嘉紀はハットトリックを達成。ビルト紙が最高評価の「1」(採点は1~6で最高が1)を与える活躍だった。武藤はこれで今季6得点。得点ランキングを5位に上げている。

ブレーメン戦に先発フル出場した香川真司ブレーメン戦に先発フル出場した香川真司 同じ時間に行なわれたブレーメン対ドルトムントでは、ドルトムントが3-1で順当勝ちを収めた。これでバイエルンとの勝ち点差は5に縮まった。ドルトムントも万全とは言いがたく、やはり連戦の疲労が見え隠れしていた。香川真司の動きも決して好調とは言えず、ルールナッハリヒテン紙やビルト紙は「3」の評価だった。それでも試合開始早々に先制し、いったんは追いつかれたが前半のうちに勝ち越し、危なげない試合運びを見せた。

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