武藤3発に、香川、清武も...。ブンデス11節は「日本人祭り」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ドルトムントは今季、トゥヘル新監督のもと、ヨーロッパリーグ(EL)、ドイツ杯を含めて公式戦11連勝と華々しいスタートを切った。だがその後は3戦連続で引き分け、そしてバイエルンに大敗を喫して勢いを失った。だがこの低迷期は、実はドルトムントにとって重要な時期だったのかもしれない。

 メンバーをほぼ固定し、チームの基礎となる形をつくったのが最初の11連勝の時期だとすれば、その後の4試合はトライアンドエラーを繰り返しながらチームに改善を加える時期だった。その後、現在までの5連勝は、序盤の11連勝とは少し違う、安定感が加わっているように見える。

 大きく戦いぶりが変わったわけではないが、開幕当初はベンチ要員にとどまることの多かった選手たちが積極的に起用されるようになった。例えば第6節ホッフェンハイム戦ではそれまで5戦連続先発のミキタリアンをベンチに置き、カストロを先発させた。カストロは続く第7節ダルムシュタット戦では出場がなかったものの、その翌週に行なわれたELのPAOK戦ではフル出場、1得点を挙げている。

 また、負傷の時期以外は順調に先発でプレーしていたロイスは、主力5人をドイツに置いていったPAOK戦でフル出場する一方、その週末に行なわれた第8節バイエルン戦はベンチスタートさせている。バイエルン戦では右SBのギンターもベンチスタートだった。

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