強敵バルサ戦。エイバルの乾貴士がカンプノウで得た手応え (2ページ目)
試合前から「難しい試合になるだろう」と予想はしていた。実際、カンプノウには、ビッグクラブのホームならではの難しさというものが存在する。
ほぼ10万人が収容できるキャパシティの大きさ。エイバルのホームスタジアム、イプルア市民スタジアムの観客収容数は6300人。自分が通常プレーしているホームの15倍以上の大きさのスタジアムでプレーし、そのスタンドのほぼ全員が対戦相手を応援しているという圧倒的なアウェー感。
5試合連続で先発と、監督からの信頼を得ている乾 photo by Nakashima Daisuke このスタジアムでプレーするチームの大半は、攻撃的な戦術では戦えない。あまりにもリスクが高すぎるからだ。そこでディフェンシブな布陣でカウンターを狙うという手段をとるチームがほとんどだ。
実際、乾自身もそうする気でいたことを試合後に明かしたが、「何もできなかった」し、それどころか、対戦したいと願っていたダニ・アウベスから、「ボールを取れそうな気がしなかった。サイドバックであそこまでサイドをキープされると......強いですよ」と溜め息まじりに吐き出した。
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