ドルトムント大勝を演出。香川真司はアタッカーか、MFか?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ドルトムントがアウクスブルクに5対1で圧勝した。ヨーロッパリーグ(EL)を含めれば3連勝、一時の不調は脱した模様だ。しかも中盤にベンダーやカストロといった、ここまで控えに甘んじることの多かった選手を起用し、彼らが活躍しての勝利の意味は小さくはない。

「もちろん満足しているよ。我々は多くのチャンスを作った。どう守備をしなくてはいけないかも分かっていた。厳しい試合だった」というトゥヘル監督のコメントは謙虚過ぎるようにも聞こえた。

 開幕からの連勝で首位を独走するバイエルンとの勝ち点差は実に7もある。まだ今季は3分の1も終わっていないとはいえ、首位争いへの興味を持ちづらくなってきたのが現実だ。それでもドルトムントを脅かす存在がそうあるとは思えず、少なくともチャンピオンズリーグ出場権獲得は堅いのではないかと思われる。

ゴールを決めたロイス(左)に駆け寄る香川真司ゴールを決めたロイス(左)に駆け寄る香川真司 香川真司は2アシスト。さらにチームの5点目となった試合終了間際のオーバメヤンの得点も、ラストパスを供給したのは香川だった。パスを受けたオーバメヤンがいったん相手ディフェンダーに防がれたように見え、ブンデスリーガ公式サイトではこの時の香川のパスをアシストとして記録していない。だが、信頼度の高いキッカー誌のサイトはこれもアシストとカウントしている。また、オーバメヤンが決めた4点目に関しても、アシストしたラモスにパスを出したのは香川。紛れもなく、この大勝の立役者だった。

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