強敵バルサ戦。エイバルの乾貴士がカンプノウで得た手応え

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Hueruta

 試合後、初めてカンプノウに立った感想は? と聞かれた乾貴士の口から漏れた最初の言葉は、「悔しかった」だった。

カンプノウでのバルセロナ戦に先発したエイバルの乾貴士カンプノウでのバルセロナ戦に先発したエイバルの乾貴士 10月25日、ルイス・スアレスが、バルセロナでデビューを果たしてから1周年を迎えたその日にバルサで2度目のハットトリックを決め、今季続いていたエイバルのアウェー戦無敗記録は、カンプノウで途切れた。

 そしてこの日、乾はバルセロナの本拠地でプレーしたリーガ・エスパニョーラ史上3人目の日本人選手となった(これまでは、城彰二と大久保嘉人のふたり)。

 だが、乾にとって衝撃だったのはスタジアムではなく、目の前でプレーするチームだった。「たしかに(カンプノウに)入った時、雰囲気とかはすごかったけれど、それよりも、バルサの強さとかすごさの方が上回っていた」とその印象について、乾は試合後のミックスゾーンで淡々と話した。

「エイバルにとって先制したのはラッキーだったけれど、バルサにとっては何でもないことだったんだなと感じた」と話し、そのレベルの高さをあらためて実感したようだ。

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