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岡崎慎司がプレミアで模索する「新しいストライカー像」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

「俺がプレミアで、1トップで張っておく状態で勝負するのは無理だなって思う。なんでバーディーがゴールを獲れるかというと、一瞬のスピードを持っているから。彼は、抜群に速い。だから自分は、『見えにくいところ』でも貢献し、1シーズン通して、『やっぱりあいつがいて良かったな』という立ち位置でやって、しかも1シーズンで10ゴールを獲る。それが、ここで生きていくためのハッキリとしたイメージなんです」

 マンチェスター・ユナイテッドのFWウェイン・ルーニーは、本職のCFからトップ下に移動してプレーすることが多いが、彼は突出した決定力や突破力、展開力を全面に押し出すことで存在感を示している。ただ、このルーニーのプレースタイルとは重ならないと岡崎は言い、「今までいないというか、まったく新しい形を探しているって感じ」と、自身の方向性を説明した。

「基本的には良い位置でパスを受けて、ボールを取られないようにして一旦周りに預け、もう一回出ていく。そうした流れが自分には必要。(ボールを)持って、ルックアップしてパッサーになるというのも自分は求めていないし、できないので」

 さらに、岡崎は続ける。

「一番いいパフォーマンスができれば、(第2節の)ウェストハム戦で点が獲れた。(自分が生きるための)『これ』というプレーが、今はできていると思います。そのなかで、もちろんミスがあったり、プレミアの激しさに慣れていないところが出たりする。だけど、今やっていることが、かなり(成功への道に)近いのではと思っています。ただ、そんなに簡単ではない」

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