圧勝でEL本戦へ。香川真司が語る好調ドルトムントの内側 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 結果が出ているからではあるが、明るく人気者だったクロップから、戦術家で変人と言われることさえあるトゥヘルに指揮官が変わり、チームに明るさが戻ったのは皮肉なものである。新指揮官は意外にもピッチ外でのマネジメントにも長けているようだ。過密日程が続くこともあり、ホームでの前泊をやめたことが、選手たちには歓迎されていると香川は言う。

「試合過密な中でそういう時間を与えてくれるので、自分もみんなも、ありがたいです。オンとオフをしっかりくれるので、そういうところはメリハリがあってしっかりできてるんじゃないかと思います」

 また、食事管理も徹底しているという。野菜も無農薬やビオ(有機農法)のものを取り入れているそうで、香川も「影響されて、ビオのスーパーマーケットに」と、笑いながら明かした。自身の生活に関して、試合後のミックスゾーンで触れるのも珍しい。

 新しい指揮官のもと、手探りでスタートした今季だが、結果を重ねて手応えは日増しに確固たるものになっている。これが強豪相手にどこまで通用するのか。今季、チャンピオンズリーグに出場できないことが悔やまれるようなチーム状態だ。

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