武藤嘉紀のゴールはマインツ指揮官の「理解」から生まれた

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 武藤嘉紀がマインツ移籍後初ゴールを挙げた。開幕3戦目となるハノーファー戦。しかも2ゴールを挙げ、3点目にも絡む活躍ぶりだった。

「非常に嬉しく思いますし、自分自身これだけ早く得点できたことによって、肩の荷もおりたと思うので、これからも引き続き得点を増やしていきたいなと思います」

 口調は少々固いが、表情から素直に嬉しさが伝わってくる。

ハノーファー戦で2ゴールを決めた武藤嘉紀(マインツ)ハノーファー戦で2ゴールを決めた武藤嘉紀(マインツ) この日は15分に味方のスルーパスに抜け出し先制ゴールを決めた。するとその動きはみるみるうちに軽くなり、持ち前のスピードを生かして相手へのプレスを積極的にかける。実際、これが相手を追いつめることになった。武藤は「肩の荷がおりた」と気持ちを表現したが、まさに絵に描いたような変貌ぶりだった。29分には味方の左CKの折り返しを頭で押し込み2ゴール目。47分にはマリと共にプレスをかけ、ボールを奪ったところから3点目が生まれた。

「海外は得点、結果が全てということは先輩方にも言われていました。今日2ゴール決められて、3ゴールに絡むことができたのは自分自身、自信にもなります。けれどまだ2得点をとっただけなので、ここで一喜一憂することなく、一歩一歩、練習からひたむきに努力していきたいと思います」

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