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開幕戦で犠牲になった本田圭佑。ミラン監督「不安になる必要はない」 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 本田は7日前のコッパ・イタリアと同じようにトップ下として先発。ペルージャ戦ではゴールを決めたが、この日は試合に貢献できないままに交代してしまった。「本田が何もしなかった」と酷評するメディアもあるが、38分間ではアタッカーを助けるにも、敵を食い止めるにも時間が少なすぎたろう。なにより残念だったのは、本田自身のはずだ。

 試合後ミハイロビッチは持ち味の聡明さと誠実さで自分のチームの出来を分析している。

「今日の敗戦は、まだ本調子ではないことも確かだが、半分はプレーの不出来が原因だ。特に中盤は気に入らなかった。中盤で試合に敗れたといってもいい。フィオレンティーナの激しさとボールポゼッションの素晴らしさはわかっていたはずだ。それなのにミランのセンターハーフの2人は自分たちがなすべきことをしなかった。この点において我々はもっともっと頑張らなければならない」

 しかし同時にミハイロビッチはこうも言って周囲を落ち着かせた。

「1人少ない10人になっても、我々はセットプレーからしかゴールを奪われなかった(2ゴール目はPKから)。だからそれほど不安になる必要はない。プレシーズンマッチの出来は良くなかったが、そこでチームの成長が止まっているわけではない」

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