開幕戦で犠牲になった本田圭佑。ミラン監督「不安になる必要はない」
オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(2)
イタリアの諺(ことわざ)に"スタートが良ければ、半分は成功したようなものだ"というものがある。リーグ開幕戦で勝利することは、すべてのミラニスタの夢だった。しかしながらその夢は、ミランよりずっと好調の対戦相手によって砕かれてしまった。フィオレンティーナだ。フィオレンティーナは夏の親善試合でバルセロナやチェルシーも破っており、未だ発展途上中のミランにとってはあまりにも強力な相手だった。
フィオレンティーナ戦に先発、前半で退いた本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) おまけにミランは先シーズンの悪い癖をそのまま残して、新シーズンをスタートしてしまった。昨シーズン、ミランは実に13枚のレッドカードを受けており、その数はセリエA最多だった。そしてこの開幕戦でも、また退場者を出してしまったのである。
前半36分、若手DFエリーが2枚目のイエローを出されて退場。それまでミランは何度か空中戦からチャンスも得ていた。それでもフィオレンティーナの方がよりプレーに方向性が有り、内容のあるサッカーをしていたのは否めないが......。
レッドカードが出されたあと、フィオレンティーナにはFKが与えられ、1ゴール目が生まれた。このことがミランの混乱に拍車をかけた。ミハイロビッチは代わりのCBを投入せねばならず、その犠牲となったのがスタメンとして出場していた本田圭佑だった。
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