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南米の「今」が分かる。コパ・アメリカはこんなに魅力的! (2ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 実際、チャンピオンズリーグ決勝戦のためにメッシとテベスを欠いたボリビアとの親善試合(6月6日)では、アグエロがハットトリック、ディ・マリアが2ゴールとアタック陣が大爆発し、5-0で圧勝している。DFや守備的MFにもタレントを揃えているだけに、今大会は圧倒的な強さで通算15回目の優勝を遂げる可能性が高い。実力的にも、1年前よりアップしていると見ていい。

 その対抗馬となるのは、やはりブラジルだろう。失意の末に終わった自国開催のワールドカップ後、新指揮官にドゥンガを再び招聘したサッカー王国は、さっそく新しいチーム作りに着手し、新体制下での親善試合の成績はここまで10連勝。しかもコロンビア、アルゼンチン、フランス、チリといった強豪を蹴散らしたことを考えれば、1年前にドイツ相手に大敗(W杯準決勝で1−7で敗戦)したトラウマは払拭したと言える。

 現在のブラジルの特長は、アルゼンチンとは正反対で、世界屈指の堅いディフェンス力にある。攻撃サッカーを基本とするブラジルらしからぬ特長ではあるが、DF陣にはチアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)とダヴィド・ルイス(パリ・サンジェルマン)の鉄板センターバックコンビが君臨し、右SBにダニエウ・アウベス(バルセロナ)、左SBにフィリペ・ルイス(チェルシー)、さらにミランダ(アトレティコ・マドリード)、ファビーニョ(モナコ)、マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)といったタレントも控えている。DF陣の選手層は今大会随一なのだ。

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