あの本田圭佑が帰ってきた。復活の原因はメネズの不在か (3ページ目)
タイ人ブローカーのミスター・ビーがベルルスコーニと会談し、ミランの将来の設計図はほぼ決まったかのように見えた。しかしその数日後にはまた状況は大きく変わってきた。これまでバラバラだった中国の投資家たちが――おそらく中国政府の意向を受け――ひとつにまとまり、タイ人に対抗する様相を見せ始めたのだ。そしてローマ戦の前にベルルスコーニはこんな発言をしている。
「チームの筆頭株主の座を降りるかって? もし毎年ミランに、他のヨーロッパの金持ちチームと同じくらいの資金を投入できる人物が現れたら私も考えるよ。私はミランを商売の対象として見たことは一度もない。チームを受け渡すなら、本当にミランのことを考えている人物の手に委ねたい。ただの人気取りや金儲けのためにミランを利用しようとしている人物はごめんだ。
私は最近、外国人がイタリアに対して抱くイメージの調査結果というものを見た。20年前のイタリアのイメージといえば、ピザとマフィアとソフィア・ローレンだった。しかし今日では、ピザとマフィアはそのままだが、それにミランが加わった。そのことを私は誇りに思う」
まだまだ何が起こるかわからないチームの将来ではあるが、ベルルスコーニは相変わらず自信たっぷりである。
オフィシャル誌編集長のミラン便り>
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