あの本田圭佑が帰ってきた。復活の原因はメネズの不在か
オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(31)
あの男が帰ってきた!!!――今週のコラムはこんな言葉で始めたいと思う。
男はシーズン始めのミランの原動力だった。その後トーンダウンしたが、彼は当時のコンディションを取り戻すべく、何週間もの間、舞台裏で黙々と自分の仕事に打ち込んできた。そしてこの土曜日、ついにその結果が現れた。そう、本田圭佑はミランに勝利をもたらし、再びチームの主役に返り咲いたのである。それも相手は今シーズン絶好調、現在2位のローマである(結果は2-1)。
ローマ戦に出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 本田はゴールこそしなかったものの、MFファン・ギンケルとFWデストロの2ゴールはどちらも彼からのアシストから生まれものだ。それだけではない。90分間、キーポイントとなるプレイにからみ、ローマのDFを終始不安に陥れていた。本田がこの試合のMVPに輝いたのは、誰もが認めるところだろう。
来シーズン、つまり2015~16用のユニホームを着てミランの選手はピッチに降り立った(ミランは毎年、シーズン終盤には新シーズンのユニホームを着てプレイしている)。今季のすべての目標をすでに逃してしまったミランだが、チームの誇りをかけてシーズンを終了するために、全力で戦う姿勢を見せなければならない試合だった。
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