今週末がラストチャンス!?大物OBが語る「本田のミラン寿命」 (3ページ目)
しかし翌98-99シーズン、さらに順位を落とすと見られていた我々は、ミラン史上最大の“奇跡”とされるスクデット獲得(リーグ制覇)を、アルベルト・ザッケローニの指揮下でなし遂げた。
つまり、今も昔も、現有戦力をどう使うかが重要なのだ。いかにしてチームが結束するか。どうすればチームの実力を最大限に発揮できるか。正しい手を打つことができれば、来季、ミランが再び“奇跡”を起こすことも不可能ではない。
なぜなら、ミランは優れた戦力をすでに手にしているからだ。守備陣にはデ・シッリョやアントネッリ、中盤にはボナベントゥーラ、そして前線にエル・シャラウィやメネズ、デストロやチェルチもいる。
そのなかで、本田も今とは異なる質の仕事をやってみせるだろう。チーム状態が悪ければその影響をモロに受けてパフォーマンスを落とし、逆にチームが良ければ自ずとパフォーマンスを上げるのが本田という選手だと私は思っている。
言い換えれば、チームの出来に関係なく、1発で試合を決めてみせるズラタン・イブラヒモビッチ(パリSG)ほどの力を、残念ながら今の本田は備えていない。だからこそ、クラブ内部の安定はもちろんのこと、その能力を最大限に引き出す術を持つ指揮官を必要としている。ミランの監督について、このところ囁かれている話が事実だとすれば、来季のミラン、そして本田にも大いなる期待を寄せることができる」
バレージが言う「このところ囁かれている話」、それは、ミランと本田の将来にとって極めて重要な意味を持つ「監督人事」である。
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