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今週末がラストチャンス!?大物OBが語る「本田のミラン寿命」 (4ページ目)

  • クリスティアーノ・ルイウ●取材・文 text by Cristiano Ruiu 宮崎隆司●翻訳 translation by Miyazaki Takashi

 大小さまざまな問題が顕在化し、イタリアサッカー協会トップのカルロ・タヴェッキオ会長が、この夏に退任に追い込まれると目されている。そこで、ミランは現イタリア代表監督のアントニオ・コンテ招聘の準備を水面下で進めている。コンテの代表監督就任は現会長による人事であるため、会長が辞任すれば、コンテも辞任を余儀なくされるからだ。

 同時に、サッカー協会の問題が沈静化してコンテが代表監督を続投する場合に備え、ロベルト・ドナドーニ(現パルマ監督)を第2候補とする案をすでにまとめている。

 そして今も、「現在のミランの10番が本田であるという事実。これこそがミランが並のクラブであることの証だ」という声がファンの中にあり、残念ながらその勢力は拡大する傾向にある。「本田は10番を返上すべき」とまで言われるようになった。
 
 エンポリ戦(第23節)に引き分けた2日後、オーナーであるベルルスコーニは、第24節のチェゼーナ戦に負ければ監督解任を決定していた。しかし、インザーギはその一戦で本田を使うことなく2−0で勝利を収め、首はつながっている。

 いずれにしても、状況は依然として厳しい。そして、確かなのは、ミランがこの週末のヴェローナ戦を落とせば「監督解任」は避けられないということだ。仮にインザーギ解任となる場合、助監督のマウロ・タソッティが今季終了まで指揮を執ることになる。そして、そのタソッティ指揮下では、基本布陣は「4-4-2」となり、本田は再びレギュラーの座を失うだろう。

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