2014.10.01

シャルケCLドロー。起用法が証明した内田篤人への信頼

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 チャンピオンズリーグ、グループステージ第2節、シャルケ対マリボル(スロベニア)。内田篤人はベンチスタートだった。右SBの内田がベンチスタートするとなれば、普通ならこの日の出場はないと思うものだ。リードすれば交代する必要はないし、先に失点したら攻撃陣を入れるというのがセオリーだ。

 しかも内田はシャルケでの約7ヵ月ぶりの復帰を果たし、先週火曜日と土曜日に2試合連続でフル出場したばかり。土曜日の試合はドルトムントとのダービーであり、精神的に負担がかかり、肉体的にもハイレベルな争いで消耗していた。事実、ケラー監督はマリボル戦の前日記者会見で「明日の起用はなさそう」と明かしていた。

マリボル戦の後半から投入された内田篤人(シャルケ) だが、試合はプラン通りに進まないものだ。シャルケは主導権を握って試合を進めるものの、先制点を奪うことができない。マリボルの寄せが厳しくないためボールを保持することはできるのだが、ゴールだけが決まらない。そしてマリボルのカウンター攻撃の際は主に右サイドを狙われた。前半37分にはその右サイドを割られ、上げたクロスに中央に走り込んだボハルに決められた。

 焦るシャルケだが、ゴールは遠い。すると後半の立ち上がりから起用されたのは内田だった。内田はあたふたと準備してピッチに立った。どたばたの舞台裏を明かす。