マンUがCL決勝Tへ。香川真司の意識にも大きな変化が (3ページ目)
今、自分が望むプレイと、ルーニーのプレイに関する説明は多くの部分で重なっている。香川はルーニーのプレイにヒントを得て、このチームでの自らの活路を見出しているのではないだろうか。
この日、香川は両チームで最長の12.48キロを走った。2位はレバークーゼンのカストロで11.77キロだったから700メートル強もの差があったことになる。「運動量は自分の持ち味ですし、意識していました」と軽やかに語るあたりにも、一皮むけた感がある。今季序盤の苦しんでいた頃とは意識の変化を感じた。
モイーズ監督はこの試合を「今季のベストゲーム」とし、ルーニーと香川を名指しで称えた。CLでは一定のプレイができているとはいえ、プレミアリーグの激しいプレッシャーの中でいかに戦い「結果」を出していくかはまた別問題。まだ課題も少なくない。だが間違いなく香川は上昇気流に乗っている。そう思わせる一戦だった。
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