ドイツの日本人勢は順調な開幕。内田篤人にブンデス4年目の余裕

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 今季ブンデスリーガ1部でプレイする日本人は9人。大半が代表選手であり、コンフェデ杯に参加していたため、出遅れが心配された。だがふたを開けてみれば、ほとんどの選手が開幕節の試合に出場を果たしていた。各選手が所属チームでしっかりポジションをキープしており。順調なスタートを切ったと言えよう。

ブンデスリーガ開幕戦、ハンブルガー戦に先発フル出場した内田篤人(シャルケ)ブンデスリーガ開幕戦、ハンブルガー戦に先発フル出場した内田篤人(シャルケ) 嬉しいのは岡崎慎司(マインツ)、細貝萌(ヘルタ・ベルリン)という2人の移籍組がきっちり結果を出したことだ。

 岡崎は古巣シュツットガルトを相手に、念願のゴールをあげた。右からのボールを左足でコントロールし、最後は寄せてきたディフェンダーの股を抜く華麗なシュートで、この日の2点目を決めている(試合はマインツが3-2で勝利)。

 去年はリーグ戦でわずかに1点。ヨーロッパリーグと合わせても2ゴールしかあげられなかった岡崎は、この移籍にストライカーとして期すものがあると常に口にする。出場は4-2-3-1の左MFとしてだったが、得点をあげたことで、今後はチーム内でもスムーズに自分のプレイを貫けるようになるだろう。ちなみにその報を聞いた内田篤人は「本当? 良かったね。岡ちゃんの得点って久々に聞いた」と、冗談めかしながらも嬉しそうだった。

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