2013.07.28

テベス、ジョレンテ…着々と成果を上げるユベントスの補強戦略

  • アントニオ・バリッラ●文 text by Antonio Barillà
  • 内海浩子●訳 translation by Uchiumi Hiroko

 カルロス・テベスとフェルナンド・ジョレンテ。2人の獲得選手が、ユベントスファンの心を躍らせ、ファンタジーをかきたてる。彼らの思いは、イタリアにおけるリーダーの地位を確保しながら、ヨーロッパの強豪とのギャップを埋め、チャンピオンズリーグの頂点へ進む夢へと広がっていく。

プレシーズンマッチのミラン戦に出場したユベントスのテベス。左はデ・ヨング photo by GettyImages 今までのところ、移籍市場でフロントが掲げたマニフェストは順調に遂行されており、それはサポーターたちの満足げな反応からも見てとれる。ユベントスの幹はすでにどっしり立っている。質をさらに向上させるための接(つ)ぎ木作業はわずか。新しい芽となったテベスとジョレンテがユベントスをさらに青々しくするに違いない。

 ここまでのユーベの移籍市場を評価出来るのはそれだけではない。アラブの富豪抜き、年俸上限付きながら、タイミング良い動きと判断力で必要な駒を手に入れたのだ。

 「テベスとジョレンテを獲得するのに900万ユーロ(約11億7000万円)しかかからないとは素晴らしいの一言だ」と、コンテ監督もフロントを讃える。マンチェスター・シティとの契約が1年を切るテベスの値を低く抑えられた上、アスレティック・ビルバオとの契約が切れたジョレンテを予定通り移籍金ゼロで迎え入れられたのだ。ジョレンテがビルバオと結んでいた途中契約解除で発生する違約金が3700万ユーロだったことを考えただけでも拍手喝さいしたくなる。