2013.05.10

ファーガソン退任のマンU。香川真司、来季のポジションは?

  • 鈴木英寿●文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

アレックス・ファーガソン(右)退任で来シーズン、香川真司(左)のポジションはどうなる? マンチェスター・ユナイテッドを率いて今季で27シーズン目。英国で最も成功を収めたサー・アレックス・ファーガソンの後任に、現エバートン監督デイビッド・モイーズの就任が正式発表された。

 すでにファーガソン退任発表前日、現地5月7日夜の時点で、マンチェスターの地元記者の間では、「モイーズ就任説」が濃厚となっていた。ファーガソン退任翌日の5月9日、イギリス各紙はファーガソンの栄光を讃える特集を組むとともに、この時点では後任有力候補だったモイーズに関する記事も数多く見られ、新旧指揮官が対戦した際のタッチライン沿いの2ショットが紙面を飾っていた。

 そして5月9日の午後、モイーズ就任が正式発表される。するとクラブ公式サイトでは、「我々のクラブの監督に求める資質が、彼に備わっていることは明白だ」というファーガソンのコメントが掲載され、クラブ取締役のサー・ボビー・チャールトンも、「長期的な視野でチーム作りを実行し、今と変わらず将来的にも強力なチームを作れる人材が確保できた」と、全幅の信頼を寄せていることが明らかとなった。

 とはいえ、どのメディアも異口同音に、「ファーガソンの後任は、誰が務めても大役すぎる」との意見で一致している。ファーガソンの功績は世界のフットボール史上に燦然(さんぜん)と輝いており、『タイムズ』紙は、「ファーガソンに匹敵する名将は、過去6人しかいない」と選定しているほどである。そこに挙げられていたサー・マット・バスビー(マンチェスター・ユナイテッド)、ビル・シャンクリー(リバプール)、ブライアン・クラフ(ノッティンガム・フォレスト)らはいずれも故人。モイーズにのしかかる後継者としての重圧は、そのまま英国フットボール界の歴史の重みでもあるのだ。