ホーム最終戦でシャルケ敗れる。内田篤人、CL出場圏に黄信号

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

シュツットガルト戦に先発フル出場した内田篤人シュツットガルト戦に先発フル出場した内田篤人 シャルケがホームでの最終戦を1-2で落とした。前節、負傷のため途中交代した内田篤人は先発フル出場を果たしている。相手のシュツットガルトは今季、中位以下に沈んでいるが、これで2連敗。「相性が悪いんだよね」と、内田はがっくり肩を落とした。

 内田の言う相性の悪さは試合内容に如実にあらわれた。シャルケは高い位置に人数をかけて主導権を握りながら攻撃のタイミングを計る。一方のシュツットガルトはスピードを生かしたカウンター勝負。シャルケが前に人数をかければかけるほど、シュツットガルトのカウンターは生きる。それで喫したのがこの日の2失点だった。

「良くないときの点のとられかただった。今年の前半戦とかはああいう取られ方が多かったと思いますけどね。さくってボールとられてカウンターでやられる」

 前半24分のシュツットガルトの先制点はシャルケの右サイドをつかれたものだった。内田は高い位置を取っており、スペースが空いたところをトラオレにドリブルでつかれ、クロスをイビセビッチが右足で合わせた。サイドでクロスを入れさせたことだけが問題なのではなく、最後に体を張るべきCB陣はイビセビッチを離してしまっていた。

「最後のところで止められれば良いんだけど、点をとられたときはフリーになっている。勝っているときはがんばって体を張ってとめてきたけど、あれだと厳しいよね。メンバーが変わったりして、位置関係のちょっとのズレがゴール前で最終的に大きなズレになったのかな」と、内田はそのシーンを説明した。

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